一昨年のパリ同時多発テロ、昨年のベルギー・ブリュッセル空港、地下鉄でのテロ、バングラデシュ・ダッカでのレストラン襲撃人質テロなど、世界中でテロが立て続きに発生し、邦人も含め、大勢の貴重な命が失われました。今月二十二日には、イギリス・マンチェスターで自爆テロが発生し、八歳の女の子を含む二十二人が犠牲となり、百人以上が負傷するという大惨事となりました。
国際平和の達成は日本と世界の悲願であるにもかかわらず、パリ同時多発テロをはじめ、世界各地で紛争・テロが続いている。さらには、大量破壊兵器やミサイル技術の開発・拡散、難民・貧困問題、地球温暖化に伴う災害の増加、感染症をはじめとする疾病の拡大など、国家の枠組みを超え、世界全体で対処すべき課題が山積している。
パリ同時多発テロを受けて、米、英、仏、ロなどは対IS空爆を強化しています。米国防総省の発表によりますと、米軍を中心とした有志連合の空爆は最近になって一万回を超え、落とした爆弾は三万五千発を超えました。空爆の強化に対して多くの人々から強い批判の声が上がっております。
ISによるパリ同時多発テロ事件など、不特定多数を狙った計画的な犯行が相次いでいます。今や、世界のどこの国においても、いつテロが発生してもおかしくない状況です。テロを防止するには、国際社会との緊密な連携や協力を図るとともに、情報収集や分析能力の強化が重要です。
政府としては、御指摘のパリ同時多発テロ事件等を踏まえ、昨年末、国際テロ情報収集ユニット等を新設し、官邸直轄で国際テロ情報の収集、集約を行う体制を強化しました。さらに、水際対策、重要施設やソフトターゲットの警戒警備を始め、海外における邦人への情報発信などについても一層強化することとしています。 今後とも、官邸が司令塔となり、政府の総力を挙げて諸対策を強力に推し進めてまいります。
世界に目を転じますと、昨年十一月のパリ同時多発テロ以降、エジプト、トルコ、インドネシアなど、観光やビジネス面でも日本人になじみの深い地域でテロが相次ぎました。ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、これから日本には、観光やビジネスのほかにも試合の準備や練習など様々な目的でたくさんの外国人が滞在するようになると見込まれます。このこと自体は歓迎すべきことであります。
昨年のパリ同時多発テロ事件を始め、無辜の市民の命を奪う卑劣なテロは、平和と繁栄という人類共通の価値への挑戦です。昨年十二月、外務省に設置された国際テロ情報収集ユニットの活動も通じ、政府一丸となって国際テロ対策を強化し、国内外の日本人の安全確保に全力を挙げるとともに、国際社会と連携し、テロとその根底にある暴力的過激主義への対策に一層注力してまいります。
昨年のパリ同時多発テロ事件を初め、無辜の市民の命を奪う卑劣なテロは、平和と繁栄という人類共通の価値への挑戦です。昨年十二月、外務省に設置された国際テロ情報収集ユニットの活動も通じ、政府一丸となって国際テロ対策を強化し、国内外の日本人の安全確保に全力を挙げるとともに、国際社会と連携し、テロとその根底にある暴力的過激主義への対策に一層注力してまいります。
先般のトルコ・イスタンブールでの自爆テロやパリ同時多発テロでは、多くの方が犠牲となりました。昨日はジャカルタでも事件が起き、ISILの脅威がアジアにも広がってきています。 今回のサミットでは、テロ対策の強化は重要な課題であると考えます。伊勢志摩サミットを控え、テロ阻止には情報が一番大切、大事だと考えます。
パリ同時多発テロの第二波阻止が裁判所の令状なしの迅速な通信傍受によるものだったということもありまして、我が国でも行政当局による通信傍受、行政傍受を可能とすることが必要かつ重要であるとする意見が多々あるように私は感じておるんですけれども、我が国においては、裁判所の令状を取った上で厳格な要件の下で司法傍受が実施されているわけであります。